みえる化 ー 米もメロンもデータベースに

「日本の米はうまい。」
 私たちが普段なにげなく食べてるお米。特に私の場合、祖父母が農家なので、「常に家にあるもの」と思って食べていました。


 ところが、フランスに行ってまず米のまずさにびっくり。米文化の国ではないのでしょうがないのですが、それにしても… しかし人間慣れるもので、少し時間がたつと1kgで1ユーロ弱、ちょっとリッチなときは2ユーロちょっとの「日本米」という名の生産地:ポルトガル(?)のお米で結構満足してました。でも帰国して実家の米を食べたときー「米って味があるものだったんだ」とあらためて日本の米の味の良さを知ったのです。


 先ほどその「米」の特集を見ていました。たぶんここのところの“TPP参加にむけて”政策の一環なのでしょう。TPPに関してはまた機会をもうけて話したいと思いますので一旦おいといて、その中で  健康や味に気を使う一部の中国の富裕層が日本の米を高く評価していて、自由貿易を強く希望していると報告されてました。そしてそれに対してブランド米を出荷しているSさんは準備をしています。「どんな農薬を使っているのか」、「その濃度のパーセンテージ」など全てデータベース(注1)にまとめていました。何故そんなことをしているのかというと、中に何が入っているかわからない物よりわかっていたほうが安心だという心理をついた商品の差別化をねらっているからだそうです。
 今朝の新聞では、携帯電話のカメラで果物の表面の模様を読み取り、あらかじめ登録した画像や産地の「データ」と照合する仕組みを某社が開発したと発表されてました(ちなみに、1800個のアンデスメロンの画像実験では間違える確率が1000万分の1程度だったという…)。消費者は、携帯カメラを果物にかざすことによって生産者や出荷日を確認できるそうです。


 昨日の話にも関連するのですが、ここではITが「安心」を生んでいます。果物とは縁のなさそうなITのあたたかい部分を垣間みた気がします。
 以前読んだインターネット総合サービス大手の社長さんの著書の中に以下のような言葉があり印象深かったのでご紹介しておきます。「インターネットはすべての知識と情報をデータベース化し、インデックス化する。 無機質な検索はコモディティ化(mari7513訳:画一化)し、有機的なサービスは差別化されていく。」
 私も今年に入ってから新聞をまとめた"mari7513データベース"を今は自分のためだけに作ってます。またこれも機会があったらご紹介しますね。


注1「データベース」:「情報をまとめたリスト」ですね。たとえば学校の出席簿は生徒の管理をするためにありますよね。出席してるかしてないか、その表を見れば一目瞭然です。そういったデータをパソコン上のエクセルなどで表にしておけば、後でみたいものだけを引っ張りだすことができます。それをデータベースといいます。今後の参考にするためのリストといってもいいかもしれませんね。