日本の技術力を100%活かす仕組みを

 フランスの新聞でも「精密機械の分野など、日本製に一部頼ってきたこともあり大きな打撃を受けている」といったような報道をしているようです。


 フランスだけではありません。お隣りの韓国や中国にも同様の理由で影響を及ぼしています。このように、日本は技術力で国際的な地位を築いてきたことを今回私たちは再認識しました。
 海外に行ったり、海外の友人と話をすると日本のその立ち位置はより明確になります。日本といえば「寿司・漫画・通勤に2時間もかけるサラリーマン(どうしても日本人を“ワーカホリック”にしておきたいようですね(笑))」そしてやっぱり「技術力」なのです。そして、技術力を取りあげるときにきまって紹介されるのが“スーパーハイテク”トイレかロボットです。


 そう、そのロボットですが、震災後ドイツやフランス、アメリカの各国から作業用ロボットの貸し出しを提案されていたことに皆さんも不思議に思われなかったでしょうか?私もー「ロボット大国の日本がロボットを借りる?」と先週までずっと不思議に思っていました。新聞をご覧になった方も多いと思いますが、結局のところ、ロボット開発技術に関しては世界トップレベルなのに、軍事技術を手がけない日本は原子力災害ロボットに対しての予算を割いてこなかった、その結果、放射線を浴びても集積回路が誤作動しないロボットを国全体として保有してなかったということのようです。


 確かに軍事目的としてのロボット開発や電子スポーツプレイヤー育成からも垣間見られるように、それを遠隔操作する人の育成も世界では進んでいます。だからといって、人を傷つけるために日本の技術力を活かす必要はないと思います。しかし、問題だと思うのは「高水準の技術力を活かす仕組み」に対して投資されてこなかった点です。せっかくの技術力も活かす仕組みがなければ宝の持ち腐れになってしまいかねません。その仕組を決定する方々に期待するばかりの自分が不甲斐ないですが、期待してますんでよろしくおねがいします。